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「交通犯罪」に関するお役立ち情報

過失運転致死傷について弁護士へ依頼するメリット

  • 文責:弁護士 上田佳孝
  • 最終更新日:2023年3月8日

1 過失運転致死傷とは

過失運転致死傷とは、自動車の運転上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた場合のことをいいます。

この場合に成立する犯罪は、過失運転致死傷罪です。

過失運転致死傷罪は、自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律第5条に規定されています。

その法定刑は、7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金です。

2 弁護士ができること

過失運転致死傷の場合、弁護士ができることは、被害者本人やその遺族との間で示談交渉を行うことが挙げられます。

示談交渉を行う場合、弁護士が単独で被害者ないしは被害者遺族と示談交渉をすることもできますし、加害者本人と共に被害者ないしは被害者遺族と話をすることもできます。

いずれの対応を取るかは、被害者ないしは被害者遺族の意向も踏まえて決定します。

示談交渉の目的は、謝罪をすること、賠償金等の支払いを行って許してもらうこと等にあります。

その観点からは、できる限り被害者ないしは被害者遺族の意向を踏まえて対応する方がよいと思います。

また、弁護士は、事実と証拠もとに法的な観点から意見をまとめて書面化するなどし、検察官に対し、最終的な処分について意見を出すこともできます。

起訴されてしまった場合には、裁判対応をして、過剰な刑罰を科されることを防ぐこともできます。

3 メリット

過失運転致死傷について、弁護士に依頼するメリットとしては、示談交渉を行ってもらえる、検察官に法的な観点から処分についての意見をいえる、裁判において不当に重い刑罰を科されることを避けるための活動を行えるなどのメリットがあります。

弁護士が示談交渉を行うことで、示談が成立する可能性が高まる場合もあります。

検察官に法的な観点から処分についての意見をいうことで、不当に重い処分をされる可能性を低下させることができます。

裁判においても同様、不当に重い刑罰を科される可能性を低下させることができます。

過失運転致傷について、弁護士に依頼するメリットは十分にあるといってよいでしょう。

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